2009年6月30日火曜日

農業ドキュメンタリー映画「キング・コーン」を鑑賞〈東京都渋谷区〉


アメリカ合衆国で最大の生産量を誇るコーン。直接コーンを食べなくても、牛肉を食べれば牛の餌はコーンだし、コーンスターチや甘味料、コーン油など、身のまわりにはコーンを原料とした食品はいっぱい。「あなたの体も“とうもろこし”で出来ている?!」がこの映画、「キング・コーン」のキャッチフレーズです。どこか楽しげな、ほのぼのとした農業の映画だと思っていたのですが……



アメリカでは、国策としてコーン栽培を推奨したそうで、その政策を推進した政権下で農務長官を務めたアール・バッツさんは「トウモロコシを大量生産したおかげで、食料費が安くなり、われわれは豊かさを手にできた」とスクリーンの中で語っていました。しかし、狭いところでコーンを食べて育った牛は、草を食べる牛にくらべ動脈硬化の原因となる飽和脂肪酸を多く含む。糖尿病急増の元凶といわれるコーンシロップ。栄養価は低いがカロリーの高いコーンが原料のスナック菓子の氾濫などなど。豊かさの裏にある危険なこと、自然でないことの不自然さ、それがこの映画で指摘されていたことです。
知らないこと、見過ごしてしまうことって怖い。もう、トウモロコシが食べられないかも。と思いましたが、いま旬を迎えたトウモロコシは、冷えたビールに最高です!


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